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2010/02/17

伊坂幸太郎・原作の映画 「アヒルと鴨のコインロッカー」ネタバレ

伊坂幸太郎・原作の

★ 映画 「アヒルと鴨のコインロッカー」

<ネタバレご注意>

*

伊坂作品の「重力ピエロ」、「ラッシュライフ」を観ましたので、

次は?と思い、「アヒルと鴨のコインロッカー」も借りてみました。

ボブ・ディランの「風に吹かれて」が多用されているものの、

キャスティングが良く、滲々(しみじみ)とした気持ちになりました。

それから、日本人のルーツがブータン人である

という学説も存在しています。

そんな知識も作用して、何か、心が通うのです。

*

*

製作年: 2006年

原作: 伊坂幸太郎

・・・2003年11月、東京創元社ミステリ・フロンティア・刊、2006年12月、創元推理文庫・刊。

  吉川英治新人文学賞、本屋大賞/ 第3位、「このミステリーがすごい!」国内編/ 第2位。

*

【スタフ】

*

脚本: 中村義洋 、鈴木謙一 
監督: 中村義洋 

音楽: 菊池幸夫
音楽プロデューサー: 佐々木次彦
主題歌: ボブ・ディラン「風に吹かれて」

撮影: 小松高志
美術: 林千奈
編集: 大畑英亮
録音: 高野泰雄
音響効果: 佐々木英世
照明: 松岡泰彦

制作: 曽根晋
プロデューサー: 宇田川寧、遠藤日登思

*

【キャスト】

濱田岳 (椎名)
瑛太 (椎名の隣人)
関めぐみ (琴美)
田村圭生 (椎名の隣人)
関暁生 (江尻)

松田龍平 (河崎)
大塚寧々 (麗子)

キムラ緑子 (椎名の母)
なぎら健壱 (椎名の父)

*

*

【あらすじ】 <ネタバレご注意>

*

椎名(濱田岳)は、

仙台の青葉学院大学/法学部に合格し、

東京の靴の修理屋「靴のシイナ」を営む実家から、アパートに引っ越して来た。

左隣の青年に挨拶したが、

無愛想。もしかして外国人?

大好きなボブ・ディランの「風に吹かれて」を口ずさみながら、

梱包を解いて荷物を片付けていたところ、

右隣の部屋に住む長身の青年の方から、

河崎(瑛太)と自己紹介され声を掛けられる。

こちらは滅茶(メッチャ)、愛想がいい。

ディランの歌声に惹(ひ)かれからだと言う。

*

そして、河崎によれば、

"隣" の "隣" に住むのは、

ブータン人の留学生、キンレィ・ドルジと言って、

一昨年の今頃、河崎の元カノだった琴美(関めぐみ)を失ってから、

引き籠(こも)った生活をしているそうだ。

成る程、やっぱり

---------ここから椎名の思い込みが始まる。

ドルジ(田村圭生)から日本語を教えて欲しいと頼まれ、

"アヒル" と "鴨" の違いを訊(き)かれていることだし、

分厚くて立派な辞書の "広辞苑" を手に入れ、

彼を慰めるため、

一緒に本屋を襲わないかと、いきなり突飛な犯罪を持ち掛けて来た。

飛躍過ぎる!!

椎名が断ると、

1人でも決行するので、気が変わったら付き合えと言う。

*

しかし、決行の夜、そんな話に乗る気など無かった筈の椎名だったが、

吸い込まれたかのように

---------ここは不自然さが有るが、これが、地上から僅(わず)かに浮遊しているような「伊坂ワールド」が生み出す悪戯(イタズラ)なのだろう。

河崎に持たされたモデルガンを持って、

郊外のブックスなにわ塩釜店の裏口に、見張り役として立ってしまったのだ。

河崎は成功したものの、

何故、間違ったのか、

奪って来たのは、"広辞苑" ではなく、"広辞林" だった。

*

強盗事件が明るみにならないのが不思議だったが、

河崎が2年前のことについて語り始める。

琴美は、ペットショップのアルバイト店員をしていて、

多発している野良の犬や猫の虐待・惨殺事件の、

現場に遭遇した。

ペット達を助けようと動いていた、

琴美はそれからは狙われ誘拐されて、

暴行を受ける寸でのところで、ドルジに救われたけれど、

遂に、犯人3人の車に撥(は)ねられて死亡したらしい。

*

琴美が勤めていたペットショップ店長の麗子(大塚寧々)のことを、

河崎からは信用するなと言われている。

でも、皆が敬遠する外国人に、彼女は親切だ。

椎名は、話す機会を持ってしまう。

彼女は、自分は怒ったように話すから誤解されていると言いながら、

2年前の詳しい経緯を語り始める。

Photo 河崎は、女誑(たら)しでHIV感染者だったが、

ペット襲撃犯を追っていた琴美とドルジの

助っ人として、撃退した。

しかし、その後、琴美が犯人達から追われ、轢(ひ)き殺されてしまい、

犯人の車は、犯行直後に表通りまで暴走して、トラックに衝突し大破、

共犯の男女2人が死亡したが、主犯の男は生き残った上、

未だ処罰されてはいない。

ドルジと河崎の2人は復讐を誓っていたが、

残念なことに、

河崎もまた、その後、エイズが発症して病死してしまったと言うのだ。

*

河崎を名乗る男がドルジ(瑛太)だという驚愕(きょうがく)の真実を知り、

椎名は唖然(あぜん)とする。

成り済ましているのを隠したいため、麗子から遠ざけようとしたのだろうか。

ドルジは、信心深い仏教国のブータンで育ったため、

暴力や殺生はできないでいた(※)。

(※) 輪廻転生(りんねてんしょう) 

http://mandalaya.com/rinne.html をご参照下さい。

・・・「因果応報」(いんがおうほう)とともに仏教の理念。ブータンやチベットに限らず、中国・朝鮮・日本も同じく、インドからヒマラヤを越えて伝わった大乗仏教であり、違いが有るとすれば、各国の現代人が信心深いかどうかである。

しかし、琴美も本当の河崎(松田龍平)も逝(い)ってしまった今、

椎名が歌うディランの、"神様に見ない振りをしてもらおうよ" を耳にした時、

ドルジは、信条に封印(ふういん)をして復讐を決意した。

かつ、外国人からの誘いでは受け入れられないに違いないと、

河崎に成り済まし、椎名を仲間に引き入れたのだ。

*

そして、犯人達の生き残った主犯とは、

件(くだん)の本屋の息子・江尻(関暁夫)だという真相も知ることとなる。

江尻は麻薬をやりながら動物の虐待を続けていた。

それで、本を奪われても警察に届けなかった。

ドルジは、江尻を拉致(らち)し、仏教の"鳥葬"(※)にしようとしていたのだ。

(※) 鳥葬

・・・インド・ブータン・チベット等では現存している地域は多い。中国・朝鮮・日本でも昔、存在した所もあったが、近代以降、刑法で罰せられる。但し、火葬には自治体の証明が必要。  

それから、左隣の外国人らしき青年は、

コテコテに訛(なま)る山形県人。

恥ずかしいから、つい、寡黙(かもく)になっていると言う。

"隣"の"隣"とは、

ドルジから見た隣は椎名で、その隣とはドルジ本人のことを指していた。

錯覚させるように表現できるように上達した日本語力。

*

全てを知った椎名だが、

そこに、胃癌を患(わずら)う父(なぎら健壱)が危篤状態との知らせを受ける。

母(キムラ緑子)から懇願されるように、東京に帰って、靴屋を継ごうと思う。

麗子とドルジは、

退学を決心して帰郷する椎名を仙台駅まで見送る。

麗子から自首を勧められたドルジは、微(かす)かに笑う。

そして椎名は、自分のラジカセに「風に吹かれて」を流し続け、

駅のコインロッカーに閉じ込めたままで、仙台を去ると言う。

ドルジは、外来種のアヒル、椎名は古来種の鴨。

2人は異種同類。

禁(戒律)を破ってしまったことを封印し、

永遠の朋友のままで、共に生き続けよう。

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